マ、マジですか………?

でもまぁ、悪い気はしない、かな。

わーっと沸き起こる歓声に手を振る。


「アハハ………ありがとー」


つ、疲れる。

もういいや。

さっさと帰ろう。


「司会者さん?あたしもう帰っていいですか?」


小声でそう聞くと、司会者さんはキョトンとした顔になった。


「なに言ってるんですか。ここからが本番ですよ!」

「………は?」