「早く食べさせてよ」


「はぁ!?」


 今日からめでたく彼女になった優衣子が、箸でプチトマトを持ったまま、パニックを起こしている。


 落としてしまいそうで、ハラハラするんだけど。


 その様子をほほ笑ましく見つめて、遥は言った。