「優衣子、俺と付き合ってください」


 遥に今の顔を見られていなくてよかったと思う。


 今までにもたくさんゆでダコになってきたけど、今のが一番真っ赤だろうから。


 クラスメートのひやかす声、泣き叫ぶ声に負けないように、


「はい」


 と優衣子は答えた。