ひねくれ娘の恋事情



「いや、そんなの使えないって」


「大丈夫、大丈夫」


 何が大丈夫なのか。


 遥はカーディガンを両手に持って優衣子に近づくように指示すると、優衣子の頭をわしゃわしゃと拭きはじめた。


「いやー、髪が傷むー」


「うっせ」


 激しく拭かれて、水がぽたぽたと垂れていた優衣子の髪はかなり乾いた。