全員でダッシュしたら、まさとくんや他の鬼の子も諦めて違う子を狙いだした。
木陰のしたにある、タイヤの上に座って休憩をした。
「はー、疲れた」
「10才以上離れてる子もいるのに本気出しすぎた」
紗菜が笑って言った。
「あはは」
「あー疲れた、何年ぶりだろ。
鬼ごっことか」
「こないだ部活でやったろ」
「そーだっけ」
なははとマキちゃんが笑った。
ここで、今日初めてまともに優太の声を聞いたことに気づいた。
ずっと喋ってなかった。
いや、私と喋ってなかっただけで、紗菜とマキちゃんとは喋ってたか。
そっか。
ふってから、一度も。
口を聞いてなかったんだ。
「あ、なんか来たっ。
にげろっ」
「うわっ、全然休憩してないのに~」
またその場から逃げ出した。
今度は皆はぐれてしまった。

