クールガールと獣《ケダモノ》くん

「浴衣ちゃああん!」


カラカラ下駄を鳴らし、
走ってきたのは
祐希さんだ。


「あれ、1人?
ツンツン頭は?」


言った瞬間泣きそうな顔をした。


「ルイくんが、大変なの!」


「え?」


「とにかく今すぐ来て!」