車が止まり、ドアが開いた。

「出ろ」

金髪男が偉そうに命令する。

……言われなくても、出てやりますよっっ!

乱暴に車から降りて、金髪男を睨む。

しかし男はそれを無視して歩いて行った。

「はい、君も行く行くー!」

4人のなかで一番幼そうな茶髪の男の子が
私の背中を押す。

…隙を見て逃げようかとも思ったけど、
そうもいかないらしい。

仕方なく、金髪男についていく。