「九条雨蘭だな。」

金髪のリーダーらしき人物が話しかけてくる。

「…は?」

「だから、お前は九条雨蘭かと聞いている
んだ。」

「…そうですけど?」

なんなの、この人たち。

不法侵入…。

男があるものを取り出した。

「これはなんだ」

それは、私が今朝壊したばかりの
目覚まし時計。

なに、って聞かれても…。

「目覚まし時計です。」

そう答えると、金髪男がイラついた顔を
した。

「そうじゃない。何故これがここにあるの
かと聞いているんだ。」