しまった…。

つい、余計な情報まで与えてしまった…。

「あ、赤点って言っても、26点でしたし!
結構惜しかったんです!」

悔し紛れで言ってみるけど…

「…もっとあり得ねぇ点数だな。」

「うん、僕てっきり40点くらいかと
思ってたー!」

40点は赤点じゃないし!!

…もうやだ、帰る。

黙ってドアのほうに歩いていこうとすると、後ろから声がした。

「おい、26点。」

「点数で呼ばないで!私は雨蘭よ!」

条件反射で振り返る…

と。

ニヤリと笑った金髪男。