次の日。

葉月は何事も無かったかのように、学校へ来ていた。

葉月が教室に入って早々

爽「傷、大丈夫?」

と聞いていた。葉月もコクリと頷き無言で机へと座った。



座った直後に教室のドアは開かれた。
そしてそこに立っていたのは瑠璃。

晴「る、瑠璃……」


そう声をかけようとしたが、瑠璃が真っ先に行ったのは葉月の所だった。


瑠璃「葉月……昨日は」

葉月「何?同情でもしにきたの?それとも負け
惜しみをしてください。とでもいいに来
たの?」

瑠璃「な、違う!」

葉月「じゃあ何よ。
昨日はごめんなさいとでも?」

瑠璃「そ、それは……少しだけ話がしたい。
だから、空き教室に行こ?」

葉月「やだ。」

瑠璃「で、でも……」



ガラガラ。

担任「おらー。静かにしろー」

瑠璃「じゃ、じゃあまた後で。」

葉月「まだ来る気なの?」



そう言い返したが、瑠璃はそれに反応せずに自分の席へと座った。