月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】


亮はスッキリしたようにこっちを向き、


亮「あっ、刀ありがとね。ん、じゃあ瑠璃!
帰ろっ!」

瑠璃「え、でも葉月が……」

亮「あ?アイツのことなんてほっとけよ。
ほら、行くぞ。」

手を掴みグイグイ引っ張る。


瑠璃「ちょっ、え、」


そのまま手を引っ張られて帰った。



瑠璃「亮……」

亮「ん?なんだ?」

瑠璃「葉月と知り合いなの?なんであんな酷い
事を」

亮「関係?特にないなー。酷い?瑠璃に酷い事
をしたのはアイツ。」

瑠璃「でも……ちょっと様子見てくる!」

亮「はい。」

瑠璃「え、これは?」

亮「今日の仕事」

瑠璃「今はそれどころじゃ……」

亮「今日は量多いいよ?今から行かないと朝ま
で間に合わなくなっちゃうよ?」

瑠璃「うっ、わ、わかった。」




葉月……ごめんね。