月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】


瑠璃「え、葉月?何してんの?」

晴「言わんこっちゃない。」


チラッ ちょっと覗いてみた。

っ!?


晴「え!?海!?」

大和&虎牙「え!?」

海「あっ、やっと皆きましたね。」

晴「それよりこの状況はなんだ?」



カーテンは半分閉められ少し暗く
机は乱雑に散らばっており、

そこには帯の解けた着物の前がオープン状態の葉月が倒れていて、その帯を持った海がたっていた。


海「え、状況って帯を結んであげているだけで
すけど?」

虎牙「でもさっき葉月が叫んでたじゃん!」

海「あぁあれですね。帯の位置が可笑しいって
何度も言ってきて、」

虎牙「でもキツイとか……」

海「帯締め過ぎとかずっと言ってましたね。」


晴「じゃあなんで葉月は倒れてるんだ?」

海「キツイって言われたから帯を離したら、そ
の反動で前に倒れて机に手をついただけで
すよ。」

爽「じゃあなんにも無かったん?」

海「何かって、何を想像したのですか?」

爽「あはは、なんでもなーい」