月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】

『亮は居なくなったりしない?私に死ねなんて言わない?』

「あぁ。言わねーよ。絶対に言わない。俺にはお前が必要だ。」

『必要……わかった。私、亮の家族になる!』

「そうか。ありがとよ。」

『うん!』


亮はまた私の頭を優しく撫でた。



何日かたったある日。


「なぁ瑠璃。俺の事も聞いてくれるか?」

『いいよー』

「瑠璃は俺の仕事がなんだか知ってるか?」

『仕事?うぅん。知らないー。』

「知りたいか?」

『なになにー!知りたーい。』

「それを知っても瑠璃は俺から離れて行ったりはしないか?」

『亮がなんの仕事をしていたって、私は亮から離れるつもりはない。』

「そー、だよ、な。俺の仕事はな…」



急に亮の顔つきが変わった。亮は本気なんだなって思った。



ゴクリッ
私は大きく唾をのんだ。



「俺の仕事は
















                           殺し屋だ。」