月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】




(ㅍнㅍ)ぱち

あれ?ここは……




『あれ?私、何してたっけ?』

「瑠璃!?起きてるの?」

『お母…さん?』



するとお母さんは起きた私を見るなりギューっと抱きしめた。

抱きしめられた私は身動き取れずそのままで。



トクン… トクン…



お母さんの心臓の音が聞こえる。規則正しく刻まれるその音は私を落ち着かせる



ギューーーーー



お、お母さん。力が強い。く、苦し…い。



『お母さん…苦しい…』

「え?あぁ、ごめんなさいね。ふふふ、じゃあお医者さん呼んで来るわね。」

『うん。』



そう言ってお母さんは出ていった。でも、なんでお母さんは笑ったんだろう。可笑しい所なんてあったかな?

けど、お母さんの目が笑ってなかった。すごく冷たい目をしてた。私なにかしたのかな


・・・・・