月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】


インターホンを押そうとしたが、背が届かなくて押せなかった。



ドアノブに背伸びしてひねった。



「あっ、開いちゃった。」



玄関の先にはすぐに瑠璃の部屋と書いてあるプレートがあった。


「はいっちゃっていいよね?」




コンコン




「瑠璃ちゃんあーそーぼー」

『え、??ちゃん!?どうしてここに』

「遅いから迎えに来ちゃった。」

『そう……なんだ。』



なんだ?いつもよりも元気がない?


『「きゃはははは!」』

              『 「きゃはははは!」』



2人が公園で花冠を作ったりして泥だらけになって遊んでいた。

2人の笑顔はそれはとても…とても美しいものだった。