月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】

そうだよ。あん時も……初めて会った時もなんか嫌だなって思ったし。

なんでだ?普通に考えてそうだよな?話した事も見た事も無いのに……なんだろう。

嫌なイメージを植え付けられているような感じ





バタバタッ



な、なんだよ。騒がしいな。




バーーーーーーーンッ




いきなり風呂のドアが開けられた。



蓮夜「う、うゎ!?は、葉月?」

葉月「……」



俺と目線すら合わせずに服を着たままシャワーを浴び始めた。

葉月。俺に気付いていない?
嘘だろ?その状況で?




瑠璃「蓮夜!!!」

蓮夜「え?瑠璃!?」

瑠璃「ごめん!葉月真っ先にここに来ちゃって
止められなかった。」

蓮夜「どうして俺がいるって……」

海「俺が言ったんですよ。結構多ごとになって
しまった様ですけどね。」

蓮夜「って、これどうしたらいいんだよ~」

瑠璃「だって、私は入れないし。」

海「俺が止めに言ってもいいですけ……ど?」

蓮夜「う、うゎ!?ちょ、ちょ、ちょっ待て!
お願いだから脱ぐな!!」


海「だ、大丈夫ですか?」

蓮夜「大丈夫じゃ……ねぇー!!!おいおいお
い!マジで脱ぐな!!!」




ジーーーッ



パーカーのジッパーを開ける。



おいおいおい!ちょっ待てくれよ!その中何にも来てねぇーんだろ!?