月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】



稀月「教えて欲しい?」


っ!?


海「な!?いつの間に。」


稀月「まさかそんなに情報が漏れているなんて
ねー。知らなかったわ。」

海「最初から聞いていて。」

稀月「まぁーね。アナタ達の組は潰しておいて
正解だったわね。」

海「……っ それは……」

稀月「クスクス。安心して?葉月の友達とあっては
消し用がないじゃない?」

海「消すつもりだったんですか。」

稀月「 ……当たり前じゃない」


海「アナタは一体何者……」

稀月「さ、こんな話は置いといて!今日は遅い
わ! 泊まっていっても宜しくてよ。」

晴「でも明日は学校……」

稀月「知ってるわよ。私も行かなきゃならない
し。」

晴「え!?」

海「まさか、入学式からずっと休んでるお嬢様
って……アナタの事?」

稀月「恐らくあってるわよ。それより……」



執事「お嬢様。お食事の支度が整いました。」

稀月「あらそう?じゃあ行きましょ?」

晴「あ、あぁ。」

稀月「No.48?葉月達を呼んできて。」

執事「かしこまりました。」

稀月「じゃあアナタ達は私が案内するわ。」

海「よろしくおねがいします。」