月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】

虎牙「えぇ!?翔しってたの!?」

翔「あぁ。結構前からだけどな。」



葉月「で?そんな危ないもんだして何すんの」

海「それはね……ニヤリ。」



ヒヤッとした物が私の首に当たる。



葉月「海?そういうナイフの使い方は良くない
と思うな」

海「大丈夫です。安心してください。一発でな
んて殺しませんので。」



え?そこかーい。



葉月「でも明らかに私の方が強いよ?」



『そんな事無いのでーす。』

葉月「……誰?」


スピーカーの音?


『あなたはもぅ抵抗してはいけません。
もしもあなたが抵抗したら彼らは死ぬよ?』

葉月「は?どう言う意味だよ。」

『俺はいつでもコイツラを殺せるんだよ。』

葉月「……」

『だからね、抵抗しちゃダメだよ?抵抗したら
彼らは吹っ飛ぶからねー。ただし彼らが大切
な人だったらの話だけどね。』


何この状況。ってか抵抗させてくれないの?



海「まっ、という事で抵抗しないでね。」



手には頑丈な鎖が。足は放置だか、鎖のせいであまり自由には動かない。

第一抵抗できないし。