月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】



『あっれー?まだコイツ生きてやがる。』

『しぶとい奴め。流石に死ぬと思ったのに』



2人の男の声。誰だコイツ。





虎牙「……この声って……(ボソッ)」

爽「え?今なんて?」

虎牙「え?いや、何でもない。」

爽「知ってるのか?」

虎牙「まさかー。知らないよー。」

爽「知ってんのかって聞いてんだよ(殺気)」

虎牙「ビクッ……し、知らないよ。」


爽「きちんと俺の目を見て言えよ。」

虎牙「……」


『コイツ誰かに電話してね?』

『は?そんな訳……って本当だ。』

『まぁ、変わんねぇーだろ。どうせ1時間もす
ればコイツは死ぬかんなー。』

『クククッそうだな。まぁー葉月さんよー。せいぜ
いがんばりなぁ。』



『ドカッ』

葉月『う゛ カハァ ゲホゴホ』

爽「は、葉月!?大丈夫か!?」

葉月『……バタン』



何かが倒れた音。は、葉月!?



爽「おぃ!?大丈夫かよ!しっかりして!」

葉月「……」