月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】

【爽side】

葉月の様子が可笑しい。

明らかに何かを隠している。葉月は、自分でなんでもやろうと思うタイプだからな。

少しは人に頼ってくれよ……
本当に昔から変わんねぇーな。



爽「海、パソコン貸して?」

海「いいですけど、どうするんですか?」

爽「相手を特定するため。」



パソコンで調べた。俺達、本部の奴らは本部専門の情報ページがある。


葉月と……レッドローズと関わった事がある奴は。


カチンッ エンターを押す。



爽「え?」

瑠璃「どうしたの?」

爽「葉月が……レッドローズ自体が本部のページに
掲載されてない。」

瑠璃「え?でも葉月は本部の人間じゃん。」

爽「でも、何も情報がねー。」

瑠璃「ん、貸して!」



瑠璃が勢いよく検索し始める。



カタカタカタッ キーを打つ音なよく響く。