「んー………やっと終わったよ〜……」




私は体を思いっきり伸ばす。授業で凝り固まった体を伸ばすのは気持ちがいい。



程よく伸ばしたら、すぐに帰る支度をして詩織のところへ向かう。



「しーおりっ!かーえろ!」


「うん、ちょっと待って」




詩織はスマホをいじりながら支度をする。




イケメンな性格だからなのか、詩織は女子にモテる。男子が嫉妬するくらいに。
だから女子からのメッセージが沢山くる。今もそれをさばいているのだ。



「………ふ〜、お待たせ。終わったよ」


「お疲れ〜」


「この子達も毎日飽きないね。私はこんな にやりとりしたくないのに」



苦笑いしながらそう言う詩織。



でもね、私も女の子達の気持ち分かるよ…!だってカッコイイもん!



「んじゃ、帰ろっか」


「うん!」




他の友達にバイバイしながら教室を後にした。