「お前さ、最近なんかあったのか? この前は泣いてたし 今だって…」 いきなりだったのではじめは足がついていかなかったが、奈津が私のペースに合わせてくれたこともあり、行く先も知らずに続いていく。 どこに行くんだろう… 最初のうちはそう思っていたが、だんだん覚えのある道になってきたことに気づく。 大きな青い屋根の家。 小さな公園。 ここ、昔何度も通った… 自分こそ傘をさしていない菜津が止まった頃には、どちらも全身ずぶ濡れだった。 ここ… 菜津の家だ…