俺は霧島和也。


ここ、私立燕ヶ丘学園の2年生だ。趣味は音楽、好きなものは……


「誰と話してんの?」


こいつは来島明日香。俺の幼馴染で唯一の友達だ。


「誰とも話してねぇよ。お前が俺の心覗いただけだろうが!」


「まぁ、あんたが何考えてるとかどうでもいいんだけど。」

いや、どうでもいいなら話しかけてくんなよ。


「それよりさ、こないだの中間の順位出てるから見に行こ!!」


「いや、自分の順位わかってるし別に………。」

明日香は俺の話を聞かず、俺の襟を掴むと、引きずるように教室を出た。