「はい、クリスタリア・ローゼさん。今日のテストも見事に0点です。そろそろ魔法も覚えないとね?卒業できないわよ」

私、クリスタリア・ローゼ。魔法研究科中等部の3年生。
広い教室に、先生のキツイ言葉が響く。
見ての通り、私はテスト0点の常連さん。

ママとパパが国を代表する「女王」と「王」。イコール私はプリンセス。
このこともあり、テスト0点に対しママとパパは毎日お怒り。

中等部の3年生で魔法を覚えていないだなんて、私1人。友達もみんな、便利な魔法を使えてるのに。



「私だって頑張ってるけどさー、難しいし魔法とか覚えるの面倒だし」

「面倒面倒って、あなたは全部面倒なんじゃなくて?給食もクラスの係も何もやってないじゃない」