龍華寺 四葉と書いて、救世主と読め。


先生はなんだかウキウキしてて嬉しそうだ。

教頭先生が嫌いなのか?











「リンちゃん、遥加ちゃん!」

授業後の休み時間、ナゴミは心配になって一人で保健室へ向かった。

小さめの長椅子に、二人は横並びに座っている。

「あ、ナゴミちゃんー!」

「あ、ナゴミちゃん……」

遥加の左足首に小さな切り傷、リンの右手の甲に大きめの絆創膏が貼られている。

それ以外には何も無いので、大事にはならなかったようだ。

ナゴミの肩の力が抜けた。

「心配してくれたの?ありがとー。さっき治療終わったとこだよー」

「午後の授業も放課後の学芸会の練習も問題無く参加出来るから……もう大丈夫だよ」

今から教室へ戻るようだ。

二人は同時に席を立ち、保健室を出ようとしてる。

ナゴミも一緒に行こうとした時。

「あ、君。ちょっと待って」