―――ガチャッ
来た!!
四葉、ナゴミ、美奈、深月、茜、恵実が一斉に出入口に目を向けた。
そこに居たのは……
「さーて、オレを呼んだのは彼女はどれだー?茜ちゃん?深月ちゃん?それともめぐ姉……ま、これだけ豪華なら美奈だろうけど……」
ブツブツ独り言を言いながらドアを開けた人物。
間違えようがない。
確実に篠崎 怜真。
「あ、あれ?」
疑いと怒りと嫉妬に狂った八つの目が刺すような視線を篠崎に向ける。
特に美奈は殺気をMAXに放って、髪が逆立ちそうだ。
「どういう事ですの?」
「れ、怜ちゃんの彼女って、アタシ……だよね?」
「え?どういう事ですか?!」
「説明してよ、怜くん!!」
四人は席を立ち、篠崎に詰め寄る。
いくら完璧に見えたイケメンでも、女子四人の圧力には敵わない。

