「如何でしょうか、こちらで用意致したこの『舞台』は。依頼者である貴女のお気に召せば良いんですが」
「えぇ、とても良いですわ。少々こぢんまりとしているけれども、今回の件にはこれくらいが良いでしょう」
これでこぢんまりって、この人の感覚どうなってんの?!
―――ガチャ
「失礼しまーす……え?何これ?」
「っしゃーす……ん?」
続けて二人、茜と恵実が入室してきた。
ぽっちゃり女子とキャバ嬢という対照的な二人は、意味が分からないと訴えるように困惑の表情を見せる。
「あと一人か……御二方、こちらへどうぞ」
「あの、なんなの?これ……」
「アタシ彼ピに呼ばれたんだけどォ」
当然、深月同様何がなにやら分からない様子で二人も席についた。
「ねぇ、龍華寺さん、もしかしてこのメンバーであと一人って……」
四葉は遮るように、ナゴミの膝にヘルメットを置いた。
どこから出したんだ?
「これ、持っておいて。多分後で役立つ」
え、フラグの予感しかしないんだけど!!!

