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「遅い」
「しょーがないでしょ、掃除当番だったんだから!」
次の日の放課後、高等部の昇降口近くの体育倉庫の裏を待ち合わせ場所にしていた二人は、ナゴミが少し遅れたが行き会うことができた。
高等部はまだ帰りのホームルーム中。誰も外に出てこない。
「でも、すぐに見つけられるかな?高等部って人数多いんでしょ?」
「ノープロブレム。大丈夫だ、問題無い。確かに人数は多いが、高等部はイケメンが少ないからイケメンを探せばいいんだよ!」
親指を立てて白い歯を見せ、爽やかな笑顔を見せる四葉。
……ひどい見つけ方だ。
―――キーン、コーン、カーン、コーン……

