「お父様は欲しいものがあると力ずくで手に入れようとするでしょ?」
ミレーユは両手を後ろに回し、目をつぶり、カールしたまつ毛をより立たせ、ゆったりとした歩調で歩きだしました。
それを国王はいぶかしげに見ています。
するとミレーユは、ダヴィの枯れた花の前で靴のかかとを揃えトンと音をたて立ち止まりました。
そう、ミレーユは知っていたのです。この枯れた花だって、ダヴィの国から来ていたアスター家お抱えの花売りから無理やり高額で買い取ったということを。
「私は知っているのよ」ミレーユは澄ました目で国王を見つめます。
国王はたじろきながら「それはお前のことを思って……」とぼそりと言いました。
ミレーユはこの父親のその傲慢さが嫌いでした。それに――
「もうその花も永久に手に入らんと言うのに……」と国王は静かな声で言いました。
「え?」
国王は躊躇しながらも「ダヴィの国には、ある事情があって攻め入る事にしたんだよ」と続けて言いました。
「なぜそんなことになったの?」
「それはだな……」国王はベランダのダヴィの枯れた花をふいに見つめると、煮え切らないような表情になりました。
すると国王の顔が次第に赤みを帯びそわそわし始め「お前は詳しい事は知らんでいい」といらだちを見せながらミレーユの疑問を遮りました。
「なぜ……?」
ミレーユは両手を後ろに回し、目をつぶり、カールしたまつ毛をより立たせ、ゆったりとした歩調で歩きだしました。
それを国王はいぶかしげに見ています。
するとミレーユは、ダヴィの枯れた花の前で靴のかかとを揃えトンと音をたて立ち止まりました。
そう、ミレーユは知っていたのです。この枯れた花だって、ダヴィの国から来ていたアスター家お抱えの花売りから無理やり高額で買い取ったということを。
「私は知っているのよ」ミレーユは澄ました目で国王を見つめます。
国王はたじろきながら「それはお前のことを思って……」とぼそりと言いました。
ミレーユはこの父親のその傲慢さが嫌いでした。それに――
「もうその花も永久に手に入らんと言うのに……」と国王は静かな声で言いました。
「え?」
国王は躊躇しながらも「ダヴィの国には、ある事情があって攻め入る事にしたんだよ」と続けて言いました。
「なぜそんなことになったの?」
「それはだな……」国王はベランダのダヴィの枯れた花をふいに見つめると、煮え切らないような表情になりました。
すると国王の顔が次第に赤みを帯びそわそわし始め「お前は詳しい事は知らんでいい」といらだちを見せながらミレーユの疑問を遮りました。
「なぜ……?」

