「遅くに、呼び出してごめんね」



臣と会ったのは、あの時の公園。
私が公園につくと、臣はもうそこにいて。

肩を落とし、苦しそうに笑った。




なんで、そんな顔するのよ。





「・・・さっきは、酷いこと言ってごめん・・・。私だって、臣にひどいことしてたのに」




冷静になれば、こうしてちゃんと謝れるのに。
あんなこと、言いたくなかったのに。



「ううん・・・。悪いのは、僕だから」

「・・・私、臣の事好きだよ」




臣が、何かを言う前に遮るようにそう告げた。
決めてた。
会ったら、まず伝えようって。



想いは、口に出さなきゃ伝わらない。
そう知ったから。



臣の気持ちはわかってる。
だからこそ、最初に行ってしまおうと思った。
聞いた後じゃ、言う勇気はなくなってしまいそうだから。