このページまで辿り着いて下さり、本当にありがとうございます。
作者の藤井 蛍です。

この『ありふれた恋でいいから』は以前他サイトで公開、完結したものです。
今回、修正と少しの加筆を行い、初めてこちらで公開させて頂きました。

全体的に淡々としていて、ラブラブ度の大変少ない、しかも主役の二人が一緒にいる時間が凄く短いという…読者の方々にはちょっと物足りないお話だろうな…と思っています。

さらに、二人が歩んだ10年間が、決して皆さんに受け入れられるとは限らないなぁと思ったりもしています。

ただ、いつも私がお話を書く上で考えているのは、正しい考えや道を選択しながら生きていくのはなかなか難しい、という事です。

感情を持つ人間だからこそ、間違ったり迷ったりしながら。
そして進んだり後戻りしたりしながら。
時には誰かを傷付ける結果になったり、これ以上ない程に傷付いたり。
そうやって、心を幾重にも折り重ね、また、広げながら歩いてゆく…。

様々に悩み、迷い、選択してきた実乃と脩二の10年間を通して、何かを感じていただけたらな…と思っています(力不足で伝わらないかもしれませんが…)。

でも、兎にも角にもこのお話を目に留め、このページまで読んで下さったことが私にとっては奇跡です。
本当に嬉しい限りです。
ありがとうございました。


2015年5月1日
藤井 蛍