特別教室から拓也と共に出て、学校の中を探検する。 一通り見て、かれこれ一時間がたった。 「っは~!疲れたな!」 「あぁ。家庭室、保健室、会議室...食堂さえ分かれば大丈夫だろ。寮に帰ろう」 あー疲れたぁ~…と肩を回している僕に、拓也はちょっと散歩しようぜ_と言い僕の前を歩いた。 夕日が彼の茶色い髪の毛を鮮やかな金色になして、 彼の背を寂しく色どかせた。 「... 拓也?」 彼らしくない、そんな静けさに僕たちは包まれた。