「……ここで」 「はい?」 「ここで働かせてくださいっ」 夏によく放送される、某アニメ映画で聞いたようなセリフ。 「え?」 彼はよく理解できないようで、何度も瞬きを繰り返す。 長い前髪から、チラチラと彼の青い目が覗く。 もっとちゃんと見たいのに。 「だから、ここで働かせてください」 もう一度、力強く言葉にした。 うんって言うまで、この手離さないんだから。 「いや、あの……」 「ダメですか」 「駄目って言うか……君、いくつ?」 私の気迫に押され腰を引きつつも、たどたどしく質問してくる。