「分かったわ。私が何を言っても、もう湊叶には届かないのね」 「ごめん……」 「もう、いいわ」 そう言うと諦めたのか、深い溜息をつきながら立ち上がり スカートについた砂埃を軽く払って、去っていく。 小さくなっていく彼女の背中。 きっとこれが最後になるだろう。 でも、これでいい。 俺と絢は、もう終わったんだから。 傲慢かもしれないけれど、彼女には幸せになってもらいたい。