この世界で

それから6年間

鏡夜のまえでは殴られなくなった。

鏡夜がいない所だと見えない所を沢山殴られた。

服を脱げばそこら中あざだらけ。

今では南沢中学に通っている。

鏡夜はすごくモテるのに彼女をつくらない。


「鏡夜
何で彼女つくらないの?」



「僕は好きな子としかつき合いたくないから。
それに、睡蓮だってモテるのに彼氏作ってないでしょ?」



「私は…」

あれ?なんで私彼氏作らないんだろ

いつも鏡夜がそばにいたからそれでいいと思ってた…


「ほらね?睡蓮も彼氏つくらないじゃん。」



「鏡夜がいるから…」



「え?」




「鏡夜がいるから彼氏はいらない。
だっていつも鏡夜が私を大事にしてくれるでしょ?」ニコ





「睡蓮はバカだよ…
僕は彼氏のかわりになれないんだよ?」



「なんで?」



「だって…
僕達は兄妹なんだから… 
いくら大切でも彼氏にはなれないんだよ…






「それって悲しいね…
鏡夜は…
私のこと好き?」




「それ聞く?

好きだよ…
狂おしいほどに」



「ほんとに?」



「うん。でもさっきも言ったけど彼氏にはなれない。」



「うん。
でもちゃんと思っててくれてるって思うと嬉しいよ。」ニコ



「そっか。クスッ」