この世界で



「ただいまー!」




「「お帰りなさい。加奈子さん。」」




「今日はいいものがあるのよー!
鏡夜くん!おいで!」


「?」



「お誕生日おめでとーう!
プレゼントよ!」


中身はマフラーだった


「これから寒くなるからねー!
さっ!お料理食べましょ!」



「え?睡蓮のは?」



「ないわよ。
睡蓮ちゃんは悪い子だからあげません。」



なんだよそれ


「加奈子さん…」


「なぁーに?」ニコ



「僕やっぱりこれいらない。」




「…
睡蓮ちゃんになにか言われたのね?

自分が貰えないからって鏡夜くんに妬みを言うんじゃないの!」


パシッ!



「ごめんなさい…」


パシッ!

パシッ!

パシッ!


「だからバカな子は嫌いなのよ!」



「やめろよ!
ふざけるな!」



「鏡夜くん!?」



「もう睡蓮に手をだすのやめて。
部屋に戻ろう睡蓮。」




「ありがとう」

ポタッ
ポタッ


「睡蓮…
泣かないで…」