天然姫と運命の翼



アウゼがフッと笑う。

「お前、ちぃせぇな…。身長いくつだ?」

「……152…。」

「マジか!俺177だから、ちょうど25㎝
差だな!!」

そう言って、アウゼは私の頭にポンと
手を乗せる。

また心臓がドキドキする。

「………なぁ、楓。」

名前を呼ばれ、思わず見上げる。

「俺、お前を必ず守るから。
この国から、お前の力から……。
だから……。」

切なそうなその声に、不安がよぎる。