天然姫と運命の翼



ーーー次の日。

「アーウーゼーーー!!」

私はアウゼの部屋の前に来ていた。

大声で呼ぶと、中から不機嫌そうな声が
する。

「うるさい、バカ女。何の用だ?」

「あの、散歩に行かない?」

「…はぁ?散歩だと?」

あからさまに嫌そう。

でも、これくらいでめげまっせーん!

「お願いっ!10分だけでいいの!」

必死で頼み込む。