「たが、このままだと、の、話しだ。
楓、 メイ様のいうとおり、大切な人に
側にいてもらうのだ。」

大切な、人…?

「楓に希望を与えてくれる人だ。
そして、お前を本当に守ってくれる人。
お前には、いるか…?」

「……まだ、分かりません…。」

私を本当に守ってくれる人なんて、
いるのだろうか。

「そうか…。国内での争いが勃発する前に、
早く気持ちに気づけよ。
…お前もだ、アウゼ。」

ハンムがチラリとアウゼ見ると、彼は
何故か赤くなる。