天然姫と運命の翼





『メイ、…さ、ま…?』

返事は、ない。




『なぁに?ハンム!』




いつもなら


そう答えてくれるのにーーーー



『メイ様…。』



涙がポトリと床に落ちる。


『彼らを恨んではだめ。』


『彼女に伝えて。大切な人がそばに
居てくれればーーー』


『生きて』


『ありがとう、ハンム。』


『幸せだったーーー』








…………はい、メイ様。