天然姫と運命の翼



『教える…?』

『どんな『心の闇』に襲われようが、
大切な人さえいれば…。その人に
希望を…与えて、もらえば…。』

『メイ様!』

彼女の身体は、もう冷たくなりかけて
いた。

『ハンム…。あなたは、私の『希望』、
だったの…。』

『……え…?』

『私が、ハンムに『暗黒の世界に行く』と
言った時…ハンムは、私を守れないって、
言ったよね…。』

『…はい。』

私はまだまだ未熟者だから。

『あのとき…私は、ハンムに守って欲しかっ
た、わけじゃ…ないの…。』

『えっ…。』

じゃあ、どういうこと…?