天然姫と運命の翼



『そう。私そっくりな女の子が、姫として
戦う夢…。その子はとても強い希望を
持っていたの…。私なんかよりも、
強くて、大きな希望…。』

私は黙って聞くしかなかった。

それが、彼女の最後の言葉かもしれないから。

『再び始まった戦争を、彼女が止めようと
していたわ。でも、最後には『心の闇』
に取りつかれて、心を閉ざしてしまった。
それを防がなければ…。』

え…?

防ぐって…。

『メイ様…。それはただの夢で…』

『いいえ、ハンム…。彼女は本当に
現れる。今から2000年後に。だから…。
あなたは、その子に教えてあげて。』