天然姫と運命の翼



『…いい?ハンム…。暗黒の、民を、
恨んではだめ…。』

『メイ様を刺した奴をですか!?』

暗黒の民を許すことなんて…!

『ハンム…。『心の闇』に、取りつかれ
ないで…。それでは、負の連鎖よ…。』

『でも!』

ニコッと力なく笑って、メイ様は続ける。

『約束して、ハンム…。私が死んでも…
彼らを恨まないって…。』

『………。』

答えられない。

『あのね、ハンム…。私、夢を見たの。』

『夢…?』