天然姫と運命の翼



『メイ様っっ!!』

駆け寄り、傷を見る。

深く刺されていて、出血もかなり多い。

これじゃあもう、助からない…。

泣きそうになったその時。

『ハン…ム…。聞こえる…?』

『メイ様!!』

メイ様が、話し出した。

『ハンム…。』

『メイ様、話してはいけません!
出血が…!』

『わたしは、大丈夫だから…。』

薄く微笑むメイ様。

こんな時まで、笑わないで…。