そんなメイ様もとても美しくて…。
きゅっ、と唇をかむ。
『暗黒の民たちが、あんなに『心の闇』
を持っているなんて、予想外だった。』
静かに、メイ様は言った。
『正直…悲しかったわ。』
『メイ様…。』
『でも、私たち光の民がその闇をつくった
のよね…。光の民として、いけないこと
をしてしまったわ…。』
そう言うメイ様の瞳は、ひどく悲しそう
で。
私まで、泣きそうになった。
『…帰りましょう、ハンム。世界は遂に
1つになったわ。』
『…はい、メイ様。』
これで、戦争は終わり、世界は1つに
なった
…………はずだった。


