天然姫と運命の翼


慌てて駆け寄り、抱き起こす。

幸い意識を失っているだけだった。

『メイ様!目を覚まして下さいッ!!』

必死によぶと、メイ様はうっすらと目を開けた。

『…ハ、ンム …?…どうして……。』

良かった…。目を覚ました…!

思わず涙が滲む。

『1人で無茶をなさらないで下さい!
…どれだけ心配したかっ……!!』

『…大丈夫……。暗黒の民の方達は…
みんな、納得してくれた…。多くの
『心の闇』を吸ってしまったけれどね
……。』

えへへ、と微かに笑う。