天然姫と運命の翼



『はぁッ…はぁッ…』

暗黒の世界への入り口の扉の前で、立ち止まった。

暗黒の世界に入った異国の者は、殺されに
行くのと同じこと。

でも、その時の私は自分がどうなろうが
関係なかった。

メイ様が無事でいてくれれば、それだけで
良かった。

たとえこの命が散ろうとも…。