天然姫と運命の翼


次の日の朝、いつもと同じようにメイ様を
起こしにいったんだ。

いつもと同じ朝、同じ時刻。

全てがいつも通りだったのに、足りないものが1つあった。

…いや、1人、と言った方がいいだろう。


『メイ様…?』

メイ様が、部屋に居なかった。

その時、当時友達だった奴に会った。

『あれ、ハンム?メイ様なら、さっき
用があるって出掛けたよ。』

『用…?』

『うん、なんか、世界を平和にするための
犠牲は必要だからって言ってたよ?』