天然姫と運命の翼



『だからって、はいそうですねと、
あなたを送り出さなければならないん
ですか!?あんな、命を落としかねない
所に……!!』

涙が溢れそうになるのを必死でこらえた。

今の戦場は、暗黒の世界が圧倒的有利だ。
私には守りきれる保証がない。

なのに、命より大切な親友を、
わざわざ行かせなければならないの…?

『ハンム…。』

『今の私の力では、メイ様をお守り
出来ませんッ…!!』

『え…?』

『今の戦場をご存知でしょう!?
私は、自分の身を守ることしか、
いえ、もしかしたらそれすらもできない
かも知れません!』

『ハンム、ちが…』

『私はメイ様と行くわけには いかないので
す!!だから、メイ様もお考え直し下さ
いッ!』