今から2000年前のこと。
わたし、ハンムと初代姫君のメイ様は
とても仲良しだった。
姫と魔法使いという身分差など障害にも
ならないほど、互いにわかり合っていたんだ。
そんな中、
戦争が起こった。
光と闇、二つの対象な世界が争っていた。
両国全ての国民、そして王ですら
自分達の世界の勝利を願っていた。
でも、メイ様だけは違ったんだ…。
『メイ様、お止めください!
光の民と暗黒の民がわかり合うのは
無理です!』
『あら、ハンム。無理なわけないわ。』
『どうして、そんな事が言い切れるのです
か!』
その時、メイ様はキレイな澄んだ目で
私を見て言ったんだ。
『だって…、
皆おんなじ、天空人でしょ?』